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Novel Rebellion
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「コードギアス反逆のルルーシュ」の二次創作小説を中心としたブログです。よろしければ、ごゆっくりお読みください。

※長編連載小説に関しましては、新たにサイトを開かせて頂きました。
過去の作品は、こちらで閲覧して下さい。
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これ以上、イレギュラーが起きません様に…

2009/07/05 12:29
お昼前に回診がありまして…
明日の検査結果待ちという事になりました。
今の調子なら入院中の更新なしでも帰れるかなぁ…と期待しているのですが…
なにせ、食事内容が常食から治療食になっていたので、何か問題でも(例えば、手術前の自由のない生活に戻るかもしれないとか)起きたのかと心配して、眠れなかったりもしたのですが…
内科の医師が少し心配しただけらしいという事が判明しホッとしています。
熱を出すと色んなところに影響が出るので…

とりあえず、御心配頂いた割にあっさりしたものです。
まだ、咳は止まらないのですが、これは体力低下が著しい時、出て来て検査をしてもよく解らないと云うものなので今回も放置の模様…

早ければ今週前半でも帰れるかもしれません。
そうすれば、スザ誕に間に合う!
頑張ります…



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おはようございます。

2009/07/05 07:07

一昨日、入院して、大人しくせざるを得ない状態だった訳ですが…
今朝になって、熱が大分落ち着きました。
今回はホント、和泉にとっても超イレギュラーで、相当焦った訳ですが…前回の入院程長くはならないかと思います。
検査は明日なのですが、自覚症状が咳だけになるまでが早かったので、多分、回復は早いと考えます。
今付けられている点滴も明日の検査結果で取れるような気がします。

心配して拍手メッセを下さった皆様、気持玉を下さった皆様、本当に有難う御座居ました。
お返事は帰ってからきちんとさせて頂きます。
皆様のお気持ちからたくさん元気を頂きました。
今日の回診は執刀医で主治医の医師という事なので、少し詳しい話しを聞いてご報告致します。

とりあえず、少し回復したというご報告でした。



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入院しました。

2009/07/03 18:37
昨日のあとがきに書いた予想通り千葉で入院となりました。

退院するまでは前回の入院時と同じような更新をさせて頂きます。
体調がそれなりになるまでそれもままならないかと思いますが…

『皇子とレジスタンス』『幼馴染シリーズ』は退院するまでお休みします。
楽しみにして下さっている読者さまには大変申し訳ないのですが、事情を察して頂けると幸いです。
出来るだけ早く復帰出来るように頑張ります。
これからも『Novel
Rebellion』をよろしくお願いします。



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僕たちの学園生活シリーズ

2009/07/02 22:16

一触即発U



 ルルーシュの必死の抵抗虚しく…否、ルルーシュがこの企画の業務から逃げたばかりに、(恐らくワザとだと思われるが)『ルルーシュ一日メイド券10枚つづり(利用期限なし)』のチケットは、ワープロソフトで適当に作ったものが準備され、簡単にコピー可能なものとされた。(しかも、コンビニで1枚10円でコピー可能な白黒のプリントアウト)
その状況をルルーシュが知ったのは、その企画開催日の前日であった。
しかも、彼らが作った(コピー可能な)『ルルーシュ一日メイド券10枚つづり(利用期限なし)』は、ミレイの策略により、ミレイの胸の谷間に挟んでいると云う…暴挙によって守られていた。
となれば…後は、どうやって、この企画をぶち壊すかにかかっていたが…
きっと、当日逃走してもイベントそのものは開催される。
そして、ルルーシュの知らないところで勝者が決められ、その、『ルルーシュ一日メイド券10枚つづり(利用期限なし)』はスザクかカレンのどちらかの手に渡る。
ここ最近、この二人のルルーシュをめぐる争いは日に日に激しくなっている事はルルーシュも気づいている。
その為に間に挟まれるルルーシュはいつも、とんだ目に遭っているのだ。
まぁ、この二人が色んな形でバケモノを発揮してくれるおかげで、余計な事を考えて色々な手を使ってモーションを掛けて来る校内外、男女問わない命知らずは減っているが…
そして、色々策を考えている内に、とっととそのイベント日の前日となってしまい…アッシュフォード家のスーパーメイドとして名高い篠崎咲世子の手によって捕縛、拘束、監禁される事となった。
この時ばかりは、スザクもカレンも、賞品に逃げられちゃ困るって事でミレイに対しても、そのスーパーメイドに対しても手を出す事をしなかった。
その事実を知った時…
『スザク…カレン…俺を裏切ったなぁぁぁぁ…』
と、連行されながらルルーシュが涙目になって、叫んでいた事については確かに心が痛む…
しかし、やっぱり、『ルルーシュを自分の専属メイドにしたい!』と云う二人の煩悩はルルーシュのこの涙と叫びさえも受け入れた。
『ごめん…でも、世界で一番幸せなメイドにしてあげるから…』
そんな思いを抱いていたが…
ここで間違ってはいけないのが、ルルーシュは別にメイドになりたい訳ではないし、女装趣味もない。(無理矢理やらされる事は多々あるが)
そして、彼らの心の中のルルーシュへの謝罪は完全に間違っている。
ここで、ルルーシュがメイドになって、どんな扱いをしたところで、幸せになるのは、その権利をGet!した本人であって、ルルーシュではない。
しかし、その辺りは、『まぁ、細かい事は気にしなぁぁい…』と云う、ミレイ=アッシュフォードの影響を色濃く受けている二人には通用しないツッコミであった。

 そして、ルルーシュがどんよりとした表情で朝を迎えていた。
どうやら、前日の二人の裏切り行為に関しては相当ショックが大きかったらしく、一睡も出来なかったらしく、アッシュフォード学園一の美少女…じゃなくて、美貌を誇るルルーシュの顔は完全に青ざめていた。
そして、生徒会室のあるクラブハウスのバルコニーにルルーシュの本意ではない恰好をさせられて柱に縛りつけられた状態でミレイがイベント開催の挨拶をする。
ちなみに、ルルーシュが興奮して騒いで、舌を噛まない様にと云う(表向きの)名目の下、ルルーシュの口にはしっかりと猿轡がされている。
そして、その姿は…
ひざ上何cm???と尋ねてしまいそうなほど短いミニスカート…
お約束の白いフリフリエプロン…
胸元には紅い大きなリボンがあしらわれて、濃紺のワンピースとマッチしている。
そして、普通に男がつけていたら気持ち悪いだけの、メイドのヘッドドレス…
どこからどう見ても女の子にしか見えない…そして、これから始まるのは、自分の一番のお気に入りのメイド姿のプリンセスを救い出す為の闘い…と云う演出が如何なく発揮されている状況だ。
「ふぅぅぅ…ふぐぅぅぅ…」
猿轡をされているルルーシュは、きっといろんな文句があるのだろうが…
それでも、その猿轡を外さない限り、ルルーシュが何を云っているか解らないだろう。
そして、今回、戦いの観客となっている生徒たちはそのルルーシュの姿を見て、様々な妄想に駆られている。
その内容だけで、きっと、『ふと思いついて書いた1時間仕上げ小説』の一回分の長さを凌駕する事になりそうなので、割愛させて頂くが…
しかし、この様子を、バトル参加控室にいたスザクとカレンが殺意を抱きながら眺める事となる。
そして…隣同士で立っているライバルと…意見が一致する事となる。
「明日から…ルルーシュを守るのは命がけかもね…」
「と云うより、24時間見張っていないとホントに老若男女問わず、ルルーシュに襲いかかってくるわよ…」
「ミレイ会長…ルルーシュにあんなカッコさせたら…ルルーシュの身に危険が及ぶじゃないか…」
「多分、会長の事だから、それさえもイベントの一環として考えていると思うけど…」
「ああ…確かに…。ルルーシュ…君の事は僕が命を変えても守るからね…。あそこの野獣と化した野獣からも、こんなおっかない彼女からも…」
「どさくさに紛れて随分言ってくれるじゃないの…。ルルーシュの彼女は私なのを忘れないでよね…」
カレンがそこまで云った時…リヴァルがノックして控室に入ってきた。
リヴァルがこの二人の異様な殺気にのけ反っている。
「あ…あの…二人とも…お話し中申し訳ないけど…時間だから…」

 恐る恐る声をかけて来るリヴァルを見てここには同情をしてくれる第三者がいない。
既に、アッシュフォード学園最強ファイターが二人…完全臨戦態勢に入っているのだ。
リヴァル自身、この二人の臨戦態勢を知らない訳ではない。
一般の生徒と比べればはるかにこの二人の殺気を感じた事はある。(もちろん、リヴァルに向けられているものではないが)
それでも、この二人の殺気をまともに浴びて平然としていられる一般人はルルーシュとミレイくらいのものだろう…
「解ったよ…リヴァル…」
「こっちは準備万端だから…」
リヴァルの一言に二人の目つきが変わった。
リヴァルは…普段、雑用係でいいと思っているのだが…こうして、命がけの呼び出しをするときだけは、非常にこの雑用係である自分の身を憐れんでいる。
そんなリヴァルの怯えた表情を見て、二人は『大丈夫…自分たちのターゲットはリヴァルじゃないから…』そんな視線を送られるが…それでも怖いものは怖いのだ。
二人はそんなリヴァルをその場に残して、自分たちのリングとなるクラブハウス前の広場に設置された(突貫工事で作られた)会場へと歩き出した。
そして…二人が会場へと出て行くと…今回の賭けに参加した生徒たちがベットした方のサイドへと二分していた。
正直、スザクもカレンも、ベットした生徒たちの数なんてどうでもいい話だ。
『ルルーシュ一日メイド券10枚つづり(利用期限なし)』をGet!出来ればそれでいいのだ。
そして、野獣どもの目に晒されている『萌え♪』な…じゃなくて、哀れなルルーシュを救い出す事…彼らの気持ちはそんなところだ。
二人が真ん中まで歩いて行くと、ミレイが二人の中央に立った。
「二人とも…ルールは解っているわね?」
「はい…致命傷を負わせなければ何でもあり…相手に一撃を加えられれば勝ち…」
「勝者は『ルルーシュ一日メイド券10枚つづり(利用期限なし)』を貰える…」
結構物騒なルールだが…この二人にかすり傷一つ負わせられること自体、非常に難しい事なので、そんなルールが成立するのだ。
そう、対戦型ゲームで見せられる、普通はあり得ないような技が繰り出されるのだ。
「ルルーシュ…待っててね…。僕が必ず君を救い出すから…」
「あんた…一体何さまよ…」
バトル前から白熱している二人に…ミレイも『そうでなくっちゃ…』と云う表情を浮かべて…
「レディィィィ…ゴォォォ!」

 ミレイの掛け声と同時に二人のバトルが繰り広げられる。
その様は…一言でいえば…
『すさまじい…』
その一言に尽きる。
本当に映画さながらのバトルを目の前で繰り広げているのだ。
生徒たちはこの賭けでどちらにベットするか…散々悩みに悩んだ。
普段のルルーシュ争奪戦を見ても勝率は五分だ。
スザクが右足を振りあげるとカレンはそれを左手で受け止め、バランスの悪い状態のスザクに一撃を加えようと右拳をスザクの鳩尾を狙う。
しかし、スザクも持ち前の反射神経でさっと後方へよけ、着地と同時にその反動を利用してカレンの腹をめがけて突進する。
そんな戦いをリアルに、目の前で繰り広げられて興奮しない生徒がいない筈もない。
ただ…一人を除いては…
そう、バルコニーに縛りあげられているルルーシュだ…
ルルーシュの目には…この戦いで興奮状態にある生徒たちが鬼か悪魔みたいに見えているのかもしれない。
こんな恥ずかしいカッコで縛りあげられ、晒し者にされて、このバトルに買った方の賞品にされるのだ。
そんなルルーシュの嘆きなどお構いなしにバトルはどんどん白熱して行く。
スザクもカレンも、ただ、目の前の敵を倒す事しか頭になくなっているような…そんな風に見えている。
バトル前のあの、『ルルーシュを守る!』という決意はすっかり頭から消え去っているのではないか…と、バトル開始から少し遅れて会場に戻ってきたリヴァルは思う。
こう言ったイベントにいつも乗り気なシャーリーはともかく、普段、あまり感情を見せる事の多くないニーナも、この時ばかりは興奮状態にあるらしい。
そして、涙目になっている賞品ことルルーシュを見て…
―――ごめんな…ルルーシュ…。おまえは俺にとって大切な友達だけど…でも、やっぱり俺は命を惜しんじゃう小市民なのよ…
心の中で哀れな友人に同情と謝罪を告げる。
まぁ、このリヴァルの思いは…ルルーシュに伝わる事はないのだが…
それでも、こうして自己満足させてくれてもいいだろう…
リヴァルは今、そんな思いだった。

 バトルは1時間にも及んでいる。
流石にこれだけハードなバトルを繰り広げていたら、二人の息も上がってきている。
「はぁはぁ…相変わらずやるね…カレン…」
息を切らせつつも、まだ、笑顔を浮かべるだけの余裕はあるようだ。
「はぁはぁ…あんたなんかにルルーシュをやれないもの…。だから…負ける訳にいかないのよ!」
カレンも相変わらず殺気を振りまきながらスザクの言葉に対して悪態づいている。
「じゃあ、僕の新必殺技をご披露しちゃおうかな…」
スザクのその一言でカレンだけでなく、会場全体が息をのむ。
―――一体…どんな技だ?
誰もがスザクの動きに注意を払う。
そして、スザクが
「カレン…じゃんけんポン…」
カレンは咄嗟の事で、日本人の習性なのか…思わずその言葉に乗って手を出してしまう。
スザクはパーで…カレンがグー…
そして、
「あっち向いてほい…」
スザクの指先とカレンの向いた方向が一致する。
「よし、シッペね…」
じゃんけんしたままの体勢で腕を出していたカレンの右手を引っ張って、その手首にスザクが二本指で一撃を加えた。
「はい、一撃…」
スザクがにっこり笑って勝利宣言…
周囲もあっけにとられる。
「な!」
「だって…相手に致命傷を負わせなければ何でもありだし…これも一撃は一撃だもん…。流石に、君に傷の残るような一撃を加えたら、ルルーシュ…優しいから凄く気にするだろうしね…」
空気を読まない、そして、マイペースなスザクのあっけない勝利宣言…
さっきまでのあの、すさまじいバトルは何だったの?
見ている方としてはそう思ってしまっても仕方ないだろう。
そして、周囲があっけにとられているすきにスザクがバルコニーに飛び移り、猿轡をされ、拘束されているルルーシュを開放する。
「スザク…お前…」
「ああ…お説教は後ね…。皆の殺気が怖いから…」
そう言って、スザクはルルーシュを横抱きにしてクラブハウスの部屋に飛び移り、会場の裏側に飛び降りた。
いくらルルーシュを抱えていると云っても、このアッシュフォード学園の中でスザクの足に追いつける者はいない。
そして…
「あ!逃げられた!」
「早く追うぞ!」
生徒たちが完全に反応が遅れた状態で気がついても時は既に遅い。
それに、二人は同じ屋根の下で暮らしているのだ。(スザクが居候しているのだが)
「そっか…スザクには『ルルーシュ一日メイド券10枚つづり(利用期限なし)』なんてなくても…毎日いろいろお世話して貰ってるんだもんね…」
ミレイのその一言は…マイクを通し…生徒たちの耳に届いた。

 そこで悔しがっているのは…
カレンだった…
「あんの…腹黒めぇぇぇぇ…」
カレンのこの叫びは…学園中にとどろいたのだった。

END

 

あとがきに代えて



はい、先週のバトルに決着付けました。
ちょっと、中途半端感はあるんですが…
まぁ、今回はカレンに華を持たせる気はなかったので…

えっと…ちょっとお知らせです。
もしかしたら、明日から入院になるかもしれません。
熱発しました。
入院するとしたらたぶん千葉です。
あした、こうした形での更新がなければ入院したと思って下さい。
まぁ、元気になったら、携帯でお知らせします。
出来るだけ、明日の内に帰ってこようと考えていますが…
それでも、明日は行進をお休みさせて頂きます。
予めご了承ください。



☆拍手のお返事


めいさま:こんばんは、はじめまして。
コメントありがとうございます。

ハチャメチャをしてくれるユーフェミアは結構好きなんですね…
今回はギャグに走ってみた訳ですが…
ホント、ルルーシュがみんなに愛されていると幸せになれます。

後…本編に関しては…
確かに、シュナイゼルが『ギアス』をかけられちゃっているんで、『ゼロ』の云う事にしたがっちゃうから、政治力を発揮できませんし…
神楽耶も意外とおバカキャラだったので…期待できませんしね…
でも、歴史っていうのは恐ろしいもので、彼らが生きているうちにばれるかどうかは別にしても、必ず、真実が明かされていきます。
ルルーシュが望まなくても…
和泉はそこの部分にかけていますけれど…


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ふと思いついて書いた1時間仕上げ小説 109

2009/07/01 22:05

不思議の国のコードギアス



※無印stage22のパロディで、もし、ルルーシュのうっかりギアスのタイミングがずれていたら…と云うifストーリーです。
相当ギャグが入っています。
本編のあのシリアス感を崩したくない方は引き返す事をお勧めします。
ルルーシュ総受けです。

 ユーフェミアと共に、二人きりの部屋へと入っていく。
ルルーシュはここで、ユーフェミアにギアスを掛け、自分が撃たれて奇跡の生還を果たし、本物の英雄となる…というシナリオを描いていた。
そして、ユーフェミアはエリア11の日本人、全ての怒りを…世界中からの批難の目に晒される…そんなシナリオだったのだが…
結局、ユーフェミアの無力ゆえの力に敗けた。
仮面を脱ぎ棄てた時…ルルーシュは敗北感による屈辱よりも、清々しさを感じていた。
本当なら…ユーフェミア相手にそんな手段を講じたくなどなかった…と云うのはルルーシュの本音だったから…
『黒の騎士団』の中でもユーフェミアの唱えた『行政特区日本』の案に賛同する者が出てきていた事は知っていたし、あの提案によって、『キョウト六家』がどう動くか…それも気になるところだった…。
だからこそ、自分でもためらってしまうような手段を考えつき、実行に移そうとしていた訳なのだが…
「でも、私って信用がないのね…脅されたからってルルーシュを撃つと思ったの?」
ユーフェミアが心外だと云わんばかりにルルーシュに抗議する。
ルルーシュには『絶対遵守のギアス』がある事を知らないユーフェミアなら当たり前の反応だ。
「違うんだよ…俺が命じれば誰も逆らえない…。例えば…スザクを解任しろとか…日本人を殺せとか…」
そこまで云いきった時…ユーフェミアの様子が変わった。
さっきまでの和やかな雰囲気が一変した事に、ルルーシュは一瞬遅れて気がつく。
「イヤ…スザクを解任するなんて…イヤ…」
ユーフェミアが自分の身体を抱きしめて震えている。
『ギアス』に対しての抵抗…なのだろうか…
必死にその命令に逆らおうともがいているのが解る。
―――ユフィ…君は…そんなにスザクの事を…
そんなユーフェミアの態度に…ルルーシュ自身…心底申し訳ない気持ちになった時…
「スザクを解任して…自由にしちゃったら…ルルーシュの純潔が危ないわ…。あの野獣…いつも私にルルーシュと一緒にいるときの自慢をするの…。ルルーシュは私のお嫁さんになるっていうのに…」
ルルーシュは一瞬思考が止まった…
今、目の前の異母妹は何をぶちかました?
しかも…涙目になりながら、心底悔しそうにそんな事をほざいている。
「ユ…ユフィ…?」
「だから私…特派の主任にお願いしたのに…。スザクをアッシュフォード学園に行かせないようにこき使ってくれって…。それでもって私の騎士にしてしまえば…ルルーシュの純潔は守られると思ったのに…」
『ギアス』への抵抗のさなか、どさくさに紛れて結構ひどい事を云っているような気がするが…
ここはスルーすべきなのか、きちんと訂正すべきなのか…迷うところである。

 云いたい放題言って満足したのか…
ユーフェミアに、完全に『ギアス』がかかったらしい…
「そうね…スザクを解任しないと…」
ユーフェミアの爆弾発言にフリーズしていたルルーシュが我に返る。
ルルーシュの作戦は云うまでもなく失敗に終わっているのは明白…
だが…この、会場には多くのブリタニア軍関係者、日本人たちが来ているのだ。
特別ゲストで『キョウト六家』の面々も勢ぞろい…
確かに、ここで、自ら選んだイレヴンの騎士を解任するともなれば、日本人たちからの反発はあるだろう。
しかし…それではインパクトが弱い…
それに、さっきの爆弾発言を聞いていると、皆の前で何をぶっちゃけるか解ったものではない。
はっと我に帰り、ステージの方へ走り出したユーフェミアを追いかける。
「待て!ユフィ…」
ルルーシュは『ゼロ』の仮面を被り直してユーフェミアの後を追っているので、当然ではあるが、護衛の者に阻止された。
「あなた方…私の愛する人に何たる無礼ですか!ちょうどいい機会です…。スザクに対して、あなたが誰のものであるか…懇切丁寧に説明して差し上げます…。そして…ルルーシュ…このままスザクを解任して自由奔放にしてしまってはあなたの純潔が危険にさらされます…。でも、安心して下さい…。これから、私があなたを守ってあげます…、さっき説明した通り…私はもう皇族ではないのですから…どんな道を選ぶも私の自由ですもの…」
ユーフェミアがにこりと笑って、しかも、この仮面の男の本名を護衛兵の前でぶっちゃけてしまってくれて…
どうやら、『ギアス』の効果と皇族と云う肩書からの解放ですっかりハイテンションになってしまっているご様子だ…
「ちょっと待て…ユフィ…」
「問答は無用ですよ?ルルーシュ…あなたの非力さは私が良く知っていますわ…。アリエス宮にいた時も、腕相撲で私に勝てた事なんてなかったじゃないですか…。その度に悔しがってルルーシュは何度も挑んで来てくれましたわ…。私…ルルーシュの手をしっかり握りたくって…お姉さまに特訓までして頂いた甲斐がありましたわ…」
なんつう爆弾発言の連発か…
「さぁ…ルルーシュ…私と一緒に逃げましょう?スザクを解任すれば最後のお仕事は終わりですもの…。そして、あなたと二人…様々な危険が待ち受けているかもしれませんが…そんなものは私の力でふっ飛ばして見せますから…安心して下さいね?」
にこりと笑って…しかし、『逆らったらお仕置きですよ?』と云う目の輝きにルルーシュが思わずのけぞってしまう。
「ユフィ…君にはそんなものは似合わない…。君は、皇女としてスザクに…」
『スザク』の名前を出したとたんにユーフェミアの目の色が変わった。
「その名前…思い出すだけでも忌々しいですわ!ルルーシュ…あんな男と一緒にお風呂に入ったんですって?許せません!」
どうやら、ルルーシュとスザクを引き離す為に…それでも、ルルーシュの日本で出来たお友達と云うから、とりあえず、スザクを釈放し、特派に放り込み、アッシュフォード学園にルルーシュがいた事を知り、自分の騎士に据えて会わせないように頑張ってきたのは本当らしかった…

 そして、ユーフェミアが力強くルルーシュの手首をつかんで、前に歩き出す。
その先は…『行政特区日本』の式典会場だ…
とことんイレギュラーに弱いルルーシュは頭の中は大混乱である。
このまま、ユーフェミアに引っ張られて、一体何を云われるのか…想像もつかない。
「さぁ…ルルーシュ…これから、スザクの解任宣言と、私とルルーシュの逃避行宣言をいたしますわ…」
ステージ上で、ユーフェミアが云い放ったこの一言…
もしかしなくても、しっかりとマイクが拾って…というより、この時すでに発表が始まっていたらしい。
おまけに『ゼロ』の本名言ってるし!
最前列に並んでいたブリタニアからの代表参加者や『キョウト六家』の中で唯一『ゼロ』の正体を知っていた桐原などは『え???』と云う顔を見せている。
ブリタニアからの参加者たちは…その、死んだ筈の…『先行のマリアンヌの遺児』の名前にびっくりする。
―――まさか…
―――多分…同じ名前だったんだろ?
―――でも、ユーフェミア皇女殿下って…凄く、あの、第11皇子殿下をお慕いしておられたような…
当然のごとく、様々な思いが各自の頭を過っていく。
そもそも、皇子殿下がこんな騒ぎを起こす筈などあり得ない…そう思うのが自然だが…
そして、桐原は、思いっきり複雑な表情をしているのが解る。
―――ルルーシュ=ヴィ=ブリアニアよ…こんなメロドラマを演じる為に修羅の道を歩むと決めた訳でもあるまいに…
やれやれと云った表情で、ちょっと、かわいい孫に色々任せてはみたけれど、まだまだ荷が重かったんだね…そんな表情に落ち着いたようだ。
「ユーフェミア皇女殿下…今の御発言…本当ですか?」
後ろからかけられたその言葉…
その言葉の声で、それが誰の言葉であるか…ルルーシュには解った。
『スザク!』
「やぁ…もう、ユーフェミア皇女殿下がばらしちゃったからルルーシュでいいよね?ルルーシュ…駄目だよ…。僕は騎士を解任されるのは別にかまわないよ…。だって、この我儘皇女さまってば、僕にルルーシュに会わせないが為に報告書を提出してもすぐに突っ返してくるんだもん…。君はもう僕のものなのに…この皇女さまってば…僕とルルーシュの仲を引き裂こうとするんだから…」
ここに…空気を読まず、どこまでもマイペースに喋りまくるスザクに『ギアス』で黙らせたかったが…こいつには既にたった一度しか使えない『ギアス』は使用済み…
このままでは多分、このステージ上がまず修羅場と化すだろう。
そして、これは確実にこの会場内を飛び火する。

 スザクがゆっくりとユーフェミアとルルーシュの傍に歩いて行く。
「ユフィ…悪いけど、君とルルーシュの逃避行を認める訳にはいかないな…。僕とルルーシュは既に将来を誓い合った仲なんだから…」
呆然と立ち尽くしていたダールトンがこの状況にやっと、我に帰り、スザクを止めようとスザクに対して銃を向けるが…
スザクはそんなダールトンに対してにこりと笑った。
「ダールトン将軍…そんなもので僕を止められるとお思いですか?この距離でその程度の銃なら僕、その銃弾を避けちゃいますから…」
普通ならこんな事を云われたって信じる事なんてできないが…
しかし、その瞳が語っている。
こいつの云っている事は本当だと…
百戦錬磨のダールトンも、この、人外のバケモノ相手に拳銃一つで立ち向かおうとは考えられなかった。
否、百戦錬磨の経験者だからそう言う判断を下せたのだろうか…
「スザク!無礼でしょう!私とルルーシュの門出を祝ってくれないなんて…イレヴンのくせに…」
あ…この皇女さま…その一言言っちゃったよ…
この会場には多くの日本人が集まっており、カメラも入って世界に実況生中継中だ…
「まったく…黙って聞いていれば…ユーフェミア皇女殿下…あなたの魂胆は知っているんですよ?ルルーシュを見つけた時点で、『行政特区日本』を思いついて、点数稼ぎをしておいて、自分は皇族の身分を返上と云う名目で皇帝陛下に突っ返し、ルルーシュと一緒にコーネリア皇女殿下の庇護の下、ひっそり暮らそうって計画を立てていた事は…」
スザクの暴露に世界中が『特ダネだ!』とばかりに、『ルルーシュ』と云う名の皇子を調べ、エリア11に常駐している特派員に支持を出す。
そして、スザクの発言に驚いたのはルルーシュも同じで…
『ユフィ…お前、コーネリアまで巻き込んでいたのか…』
「はい…お姉さまに1週間のうち2日だけルルーシュを貸し切りにして上げますって言ったら快く承諾して下さいましたわ…。なんでも…ルルーシュにあんなカッコとか、こんなカッコとか、あまつさえそんなカッコとかさせたいって…仰っていましたが…」
ニコニコ笑いながらトンデモ発言を…マイクを通し、しかもカメラがしっかり回っている中、世界実況生中継で世界にお届けされてしまった…
そして、ブリタニアの自室で『しまった!』と舌打ちする皇帝と、アヴァロンの中で『先を越された!』と悔しがる宰相の姿が目撃されている。
と云うか…ユーフェミアのそのコーネリアとの取引の中で、ルルーシュの意思は完全にスルーされている事は…多分、彼女の中ではないものとされているに違いない。

 流石にこの状況はまずいと思ったのか、その場にガウェインが表れた。
『ルルーシュ!ユーフェミアと逃避行して哀願人形にされたくなければ、逃げるぞ!』
ガウェインのオープンマイクから聞こえてくる共犯者の声…
この二人の熱のこもったバトルの中、拘束されていない事に非常に感謝してしまう。
『解った…C.C.…ひとまず撤退だ…』
『否…『黒の騎士団』の中でも色んな反応があってな…。ディートハルトがお前の昔の写真をどっから入手してきたかは知らんが、団員に見せてから様子が変だ…。下手すると、あの野獣ども全員の相手をさせられる事になるぞ!』
C.C.の言葉に倒れそうになった。
「あ…ルルーシュ!ロイドさん!すぐにランスロットの用意を!ルルーシュの救出に向かいます!」
インカムマイクに怒鳴るようにスザクが自分の上司に指示を与える。
そして、普段は温厚なスザクがこんな形で、マイクを通してさえも感じる冷気を漂わせている事に気がついた特派のメンバーたちはランスロットの準備を急いだ。
いつになく行動の速い状況で、ランスロットはガウェインを追って飛び立った。
「ダールトン…さっさと追いなさい!私のルルーシュを取り戻すのです!お姉さまもそれをお望みなんですよ…」
ユーフェミアの無茶振りな指示に…
どうしたものか…と…頭を悩ますが…
『姫様がお望みなら…』
と、ダールトンは配置してあったブリタニア軍に指示を出す。
ガウェインにもランスロットにもフロートシステムが搭載されているが、現状のブリタニア軍のナイトメアの中でフロートユニットを搭載しているのは、ランスロットだけである。
「一応…命令には従っているし…フロートはエナジーの消耗が速いっていうからな…」
やれやれと云った状態でブリタニア軍の指揮に当たる。
そして、『ゼロ』が攫われた事により、『黒の騎士団』も動き始めている。
このカオス状態に一番喜んでいるのは…『ゼロ』を『黒の騎士団』に戻れないように死だディートハルトだろう…

 ガウェインの中では…
「おまえ…こんな事をしたかったのか?」
黄緑の髪の魔女が呆れたようにルルーシュに声をかけた。
「違う!俺は『ギアス』を掛けたつもりはなかった…。なのに…」
この状況に泣きそうになっている共犯者に対して…何故か笑い飛ばすよりも先に、庇護欲を掻き立てられるのは何故だろうか…
まぁ、『ギアス』が暴走して、しかも、タガの外れたユーフェミアが爆弾発言を連発していたのだから…
「とりあえず…今は逃げるぞ!このままだと多分…シャルルもお前を拉致する為に追い掛けて来るからな…」
涙目になりながら『なんでその男の名前が出てくる?』と云う表情を見せるが…
「おまえにとって、一番貞操を危うくしているのはお前の父親だ…。それを懸念して、マリアンヌとV.V.が画策したんだよ…お前たちの日本行きは…」
トンデモ話が暴露されているが…今はそれどころではない…
今はただ…共犯者と共にどこか安全なところへ身を隠したい…そんな思いでいっぱいだった…

END


あとがきに代えて



まぁ、本編設定はしっかり変えちゃっています。
多分、『ギアス』の暴走のタイミングがずれていたらあんな事にはならなかっただろうなぁと思ったので…
って云うか、本編沿いの話を書くのは結構久しぶりですね。
和泉の場合、ルルーシュが総受けであると幸せなので…
だって…悲しい話にならないから…和泉の書く話は…

今日、キャラソンベストが発売になりましたね…
まだ、フィルム外していないです。
基本的にジャケット目当てで買っているフシがあるので…今回は…
だって…スザク歌ってないし…
天子と神楽耶のキャラソン…どうでもいいし…
これが、『コードギアス』最後のCD発売になっちゃうのかなぁ…
続編でないともう、ないですよね…
後は…スペシャルエディション…
多分、買ってもフィルムも切れないような気がします。
色々お勧め頂いているんですが、本編DVDの7巻以降…未だに封を開けられないんです。
自分でもホント、ヘタレだと思うし…バカだと思うんですが…
いつになったら…気持ちの整理がつくんでしょうか…


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
はい、久しぶりの猫皇子でした…
まぁ、長い事リクエストばっかりやっていたんで…
シリーズものを含めて、和泉のオリジナル設定のお話は連載物以外は全部久しぶりになってきちゃいますから…

この話はスザルル設定です。
基本的にルルーシュは総うけなんですが…
でも、見ていると解るように、ルルーシュが心を開いているのはスザクだけですから…ご心配なく…
リクエストでいろんなCPやっていたんで、心配になられたのかもしれませんが…和泉はスザルル至上主義ですので…


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ふと思いついて書いた1時間仕上げ小説 108

2009/06/30 21:18

黒猫ルルにゃん7



※設定:
ルルーシュは人間界に迷い込んできた、猫の国の皇子様です。
スザクはそんなルルーシュに一目惚れしてさっさと連れて帰ってしまった心優しい(一歩間違えれば誘拐犯と云うツッコミはなしです)一人暮らしの軍人さんです。
ルルーシュは魔法を使って人間の姿になれますが…うっかり屋さんで、時々ドジる事があります。

 現在日本は梅雨…
鬱陶しい雨と身体に纏わりつくような湿度に悩まされる時期である。
元々、猫と云う動物は水を嫌う動物だ。
スザクと一緒に暮らしている、『猫帝国』の皇子様だと云う、ルルーシュは、この鬱陶しい雨の季節にうんざりしているご様子だ。
「スザク…この雨…いつ止むんだ?」
何度も繰り返されるルルーシュの言葉に…スザクは何度も同じ言葉を返す。
「多分、7月の半ばから下旬くらいかなぁ…。でも、その後は、すっごい暑い時期になるからね…。あんまり気候の変化のないところで生活していたルルーシュにはちょっとしんどいかもね…」
いつもの返事に、今のところ人間の姿をしているが、最近、雨の中一生懸命スーパーまで特売セールの食材をゲットしに走っている。
人間の姿をしていればまぁ、人と同じくらい、水に対しては順応するのだが…おばちゃんたちにもみくちゃにされ、商品ゲットして、雨の中、帰ってくると云うのは、結構体力がいるらしく、スザクが軍から帰ってくると、黒猫の姿になってしまっている事もしばしばだ。
時々、うっかり傘を忘れたり、傘置き場に傘を置いておいて、誰かに持って行かれてしまったりしてびしょ濡れになって帰ってきているらしい。
ルルーシュはスザクにそう言う事を隠しているつもりらしいが…スザク自身、帰って来てからすぐにシャワーを浴びる生活になっているので、洗濯物かごの中の洗濯物を見れば、ルルーシュが雨に濡れた事は一目瞭然だ。
そして…今日も軍から帰ってくると…
「みゃあ…」
今度は黒猫に変わっていた…
「ルルーシュ…?」
「みゃあ…みゃあ…」
スザクはルルーシュの様子に表情を変えた。
黒猫になった時のルルーシュの寝床となるバスケットの中から、ちょっとだけ顔をスザクの方へ向けているだけなのだ。
いつもなら、猫の姿になってもスザクの方に駆け寄ってくるのに…
「ルルーシュ?ひょっとして…具合…悪い…?」
今となってはルルーシュは猫の鳴き声しか発する事が出来ないであろう状況だ。
しかし、ルルーシュの方はスザクの言葉は解っている。
「みゃあ…」
よく見れば、身体が震えている。
室内は決して寒いと思われるような温度になどなってはいない。
そっと抱き上げると…ガタガタ震えているのが良く解る。
スザクの…高い体温にすり寄って、ルルーシュが身体を丸くして、スザクの腕の中におさまっている。

 スザクは青ざめた。
「駄目じゃないか…ルルーシュ…こんなに具合悪くなるまで無理するなんて…。お正月の時よりひどいじゃないか…」
年末年始にも、ルルーシュは無理をして猫の姿になり、人間の言葉も喋れなくなってしまった事があったが…
今回はその時よりも相当ひどい状態に見える。
「えっと…病院…。と云っても、ルルーシュの場合…どうしたらいいんだろう…」
猫であり、猫ではないし、人間であり、人間ではない…
少なくとも、このスザクの生きている世界にこんないきものはいない。
頭の中で、色々考えていると…
「あ…そうだ…ロイドさんなら…」
スザクはルルーシュに何枚もフワフワしたタオルを掛けてやり、自分の携帯電話を取り出す。
そして、アドレス帳の中から上司の携帯番号を探して電話をかけた。
コール6回目にしてやっと出た。
きっとまた、何か怪しい実験でもしているのだろう事は予想出来るが…
今回はコール1回分の時間さえも恐ろしく長く感じていた。
『はいはぁい…スザク君…珍しいねぇ…君が僕に電話をかけて来るなんてぇ…』
相変わらずの口調のロイドにスザクはとにかく慌てたような口調で口を開いた。
「えっと…ロイドさんは、ルルーシュと同じ国から来たんでしたよね?なら、ルルーシュが具合悪い時どうしたらいいか解りますか?えっと…病院は動物病院へ連れて行った方がいいのか、人間の…あ、でも、今のルルーシュは猫の状態で…人間の言葉が喋れなくて…それで…身体を丸めて…ぶるぶる震えていて…それで…それで…」
スザクが興奮状態で…そして、少し涙声を交えながら説明している。
ロイドも流石にこんなスザクは、まず落ち着かせなければならないと判断したようだ。
『はいはい…えっと…ルルーシュ殿下が…具合悪くなっちゃったんだね?』
一つ一つ、確認するようにロイドがスザクに質問を始めた。
「はい…帰ってきたら…猫の姿で…。いつもなら、猫の姿でも、寝ていない時には僕が帰ってくると必ず僕のところに駆け寄ってくるのに…。バスケットの中でガタガタ震えていて…」
スザクの説明に…ロイドが『ふぅむ…』と一言漏らした。
その後にロイドが言葉をつなぐ。
『じゃあ…熱があるのかもしれないね…。とにかく、また、こっちに戻ってきてくれるかな?こっちの病院じゃ、多分、治療は出来ないから…』
ロイドの言葉にスザクは縋るように続けた。
「えっと…ルルーシュは…死んじゃったりしませんよね?大丈夫ですよね?」
完全に涙声になっちゃっている自分の部下に…意外な一面もあるのだとロイドは新発見をしたような気分だったが…ここでそれを口にできるような状況でない事はロイドにも解っているようだ。
『とりあえず…僕のところに連れておいで…。多分、風邪だとは思うんだけどね…。あ、ちゃんと殿下が寒くないようにね…』
ロイドはその一言で電話を切った。

 スザクはルルーシュの身体にそっとタオルやら小さめのブランケットを巻いて、猫用のケージに入れた。
そして、揺らさないように、胸に抱えて家を出た。
夜になって、ロイドのいる部屋しか電気のついていない職場に着き、その電気のついている部屋を目指して速足で歩いて行く。
いつもなら、こんなに長いと思わない廊下も…今日ばかりは、『なんでこんなに長いんだ…』などと悪態づいてしまいそうになる。
「ロイドさん!」
いつもなら、礼儀正しくノックをして返事を待ってから部屋に入って行くスザクだったが…
今日はそんな事を構ってはいられない。
「やぁ…スザク君…。殿下は?」
「えっと…このケージの中です。とにかく、タオルとか、ブランケットとか…ケージに入れるぎりぎりまでルルーシュに巻いてありますけど…」
スザクの説明に、ロイドがケージからルルーシュの身体を優しく包んでいるタオルやブランケットごと出してやった。
そして、ルルーシュが目を閉じた状態で浅い息をしている様子を見ながら少し安心したような表情を見せた。
「大丈夫だよ…風邪だ…。ここのところ、変な天気が続いていたからねぇ…。それに、殿下の事だから…相変わらず、節約とか云って、夕方のタイムサービスに通っていたんだろうしねぇ…。セシル君が時々、スーパーでもみくちゃにされている殿下を見かけていたらしい…」
「え?セシルさんもその…ルルーシュ達と同じ…?」
スザクがロイドの言葉に目を丸くして尋ねると…
ロイドはくすくす笑いながら答える。
「否、セシル君は事情を知っているけれど、スザク君と同じこちらの世界の人間だよ…。ただ…セシル君が通っているスーパーと同じスーパーで買い物をしているらしくてねぇ…。おばちゃんたちにもみくちゃにされながらタイムサービス商品をゲットしに行っているその場には不似合いな美形の男の子がいるって…話してくれたからねぇ…」
確かに…スーパーでおばちゃんたちとタイムサービス商品の奪い合いを…ルルーシュがしていたら目立つだろう…
しかも、こんなに細い身体でどうやって、あのパワフルな生き物たちをはねのけているのやら…
セシルの場合、猫の姿になったルルーシュを見てはいるが、人間の姿になっているルルーシュはみた事ない筈なのだ・
だから…スザクは尋ねてみたのだが…偶然とは恐ろしいものだ…

 ロイドが浅い息をして、意識が朦朧としているルルーシュに対して動物病院に置いてあるような、猫用の点滴のキットを取り出した。
「とりあえず、だいぶ熱で脱水が進んじゃっているし、このまま熱を出した状態では辛いだろうから、点滴で水分と解熱剤を入れるから…。これは、僕たちの国のものだから、心配ないよ…。薬の内容は多少違うけど、やる事は同じだからね…」
そう云いながら、小さく丸まっているルルーシュに点滴の針を刺して固定してやり、天敵を落とした。
「あの…ルルーシュは…?」
「そうだね…今日はとりあえずここにいた方がいいよ…。あんまり動かすのも可哀そうだし…。なんだったら、スザク君、君のうちにあるっていう殿下のお気に入りの寝床を持ってきてやってくれるかな?きっと、その方が安心できるだろうから…」
「解りました…」
スザクはそう答えるとすぐに走り出して、自分の家に置いてあるルルーシュの為に買ったバスケットとクッションを取りに戻る。
それを見送るとロイドが隣の部屋でこのやり取りを見ていた人物に声をかけた。
「いきなりこちらに来て、覗き見なんて…悪趣味ですよ?殿下…」
ロイドの言葉は…ルルーシュに向けてのものではない事は解る。
勿論、覗き見していた者に対するものだ。
『たまたまだよ…。君の様子を見に来たら…思わぬ相手も一緒にいて…。驚いているのは私の方だよ…ロイド…』
「僕だって、最近ですよ…。ルルーシュ殿下とこちらの世界で会ったのは…」
ロイドはルルーシュの様子を見ながらそう答える。
その相手は、ロイドに対しても、ルルーシュに対しても敵意はない…
敵意はないのだが…『面白くない!』と云うオーラを隠そうとしていない。
『それに…ルルーシュの傍にあんな人間がいるとは思いもしなかったのだがね…?』
「あんな人間…って…スザク君の事ですか?」
『他に誰がいる?』
「ご挨拶しておきますか?あなたの大切なルルーシュ殿下を助けて、一緒に暮らしているようですが…」
『一緒に…暮らしているだと?』
「ええ…ルルーシュ殿下もそれはそれはお幸せそうですよ?」
ロイドの言葉にその、会話の相手が姿を現した。
「あれ?挨拶する気になったんですか?」
予想は出来ていたであろう彼の行動にロイドがわざとらしくその相手にそう尋ねる。
「……」
「まぁ…もうすぐ戻ってきますけれど…。ルルーシュ殿下は具合悪いんですから…妙なケンカはしちゃダメですよ?」

 スザクはルルーシュの気に入っているバスケットとクッションを抱えてロイドの元へと帰ってきた。
「ロイドさん…すみません…遅くなっちゃって…って…」
スザクは戻ってきた時に、もう一人ここに存在する人物が増えている事に気がついた。
「あの…」
「ああ…スザク君…まずはそれ…貸してくれる?ルルーシュ殿下をそっちに移すから…」
そう云いながらスザクの持ってきたバスケットとクッションを受け取って丁寧にルルーシュの身体を移動させた。
そして、解熱剤が少しずつ聞いてきたのか…少しだけ落ち着いたルルーシュを見てほっと息を吐いた。
「とりあえず…お互い初めまして…だよね?シュナイゼル殿下…彼は僕の部下で、現在ルルーシュ殿下と一緒に暮らしている枢木スザク准尉です…」
スザクは目の前の長身で、金髪の美形男性にそう紹介されて、頭を下げた。
「あの…枢木スザクです…」
ロイドが『殿下』と呼ぶ相手…となると…ルルーシュの兄弟だと考えるのが自然だ。
「で、スザク君…こちらはルルーシュ殿下のお母様の違う兄君…シュナイゼル=エル=ブリタニア殿下…。僕の上司だ…」
スザクに紹介されたその男性は…本当に綺麗な男性で…そして、『殿下』と呼ばれる程の立場である事を疑わせる事のない…オーラみたいなものを感じる。
「そうかい…君か…。私の可愛いルルーシュを拉致監禁した不届き者は!」
一瞬…スザクの身体の動きが止まる。
云われた事の意味が解らなかった。
拉致?
監禁?
不届き者?
確かに…監禁したくらいスザクとしてはルルーシュを独占したい気持ちは山々なのだが…
しかし、実行に移した覚えはない。
それに、いきなり不届き者と云われても…
「殿下…いきなり僕の云う事を聞いてくれませんでしたね…。ここで枢木准尉に喧嘩売らないで下さいよ…。言ったでしょ?ルルーシュ殿下を助けて、一緒に暮らしているって…」
ロイドが呆れたようにシュナイゼルにそう告げる。
「大体…殿下がそうやってルルーシュ殿下を拉致監禁しようとするからルルーシュ殿下が逃げ出しちゃったんでしょうが…。ルルーシュ殿下…とっても幸せそうですよ?それに…このまま殿下を連れて帰っちゃわないでくださいね?スザク君には頑張って貰わないといけないんですからぁ…」
ロイドがシュナイゼルにそう諭すが…
「ふっ…あちらに連れて帰ればどうせ…父上をはじめ、多くの者たちが私の可愛いルルーシュを拉致監禁する為にあらゆる手を使ってくるに違いないのだ…。それならば、私がここで見つけたのだ!私がこの世界に留まり、ルルーシュを全身全霊で守ってみせる!」
力強い握り拳をつくって力の入った決意を言葉にするシュナイゼル…
スザクは思った…
―――ルルーシュって…ホントに苦労してきたんだなぁ…
と…

END

あとがきに代えて



シュナイゼル…やっと出てきました!
そして、こっちの世界にいついちゃうぞ宣言!
ルルーシュに風邪を引かせたのは…多分、何とかシュナイゼルとスザクが出会って欲しかったからです。
この二人でルルーシュ争奪戦…やらせてみたかったので…
これからもルルーシュの苦労は絶えないようです…はい…
まぁ、今回がこんな終わり方なので、早めに次書きます。
ルルーシュに風邪を引かせて、その部分が放置になっちゃっているので…
しかし、意外と書いていて楽しいんですが、この話…キャラクターが暴走し易いんですよ…。
ルルーシュへの愛が大きすぎて…
スザクもこれで、色々頑張らなくちゃいけない事が増えてきそうですし…
しかし、この話は普通にお笑いで済ます事の出来る争いで済むので、書いている本人も割と安心できる作品です。


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ふと思いついて書いた1時間仕上げ小説 107

2009/06/29 22:12

シャーリー、ロロ、本音をぶっちゃける!



※本編でルルーシュを愛してやまなかったシャーリーとロロがスザクとカレンに対して怒りをぶつけています。
と云うより、和泉綾自身の時々、思い出してふつふつと湧き上がる本編のルルーシュの扱いへの怒りをシャーリーとロロに語って貰っています。
普段、スザクの方がルルーシュへの思いが強い和泉綾の作品ですが…本編では思いっきりルルーシュの片想いだったと云う…切ない思いを込めて書いています。
スザクとカレンのファンにとっては…ちょっと辛辣かも…

 ここは、アッシュフォード学園の生徒会室…。
二日がかりでアッシュフォード学園の生徒会役員たちが『コードギアス反逆のルルーシュ』及び、『コードギアス反逆のルルーシュR2』本編をすべて見終えた。
『コードギアス反逆のルルーシュR2』の最後に近づいて行くにつれて、シャーリーとロロは感極まって行き…同時に、常にルルーシュを拒絶し続けてきた枢木スザクへの(ある意味お門違いな)怒りへと変わって行った。
最終回を見終えたときには、その回の出演者たちも涙を流していたが…シャーリーとロロがいち早く、我に帰り、スザクに掴み掛った。
「スザク君!なんで、ユーフェミアさまが初めてのスザク君の理解者だったって思っちゃったわけ?」
「そうです!枢木卿の事を誰よりも真剣に必要として、大切に思って…自らの危険を顧みずに枢木卿を救い出した兄さんを拒絶し続けて…」
二人の怒りは相当なもので、涙を流しながら般若のような怒りを露わにしている二人に思わずスザクも後ずさってしまう。
しかし、あれは、鬼脚本と設定の所為であって、スザクに全面的に責任を押し付けるのは気の毒のようにも思えるが…
この二人のルルーシュへの執着を知っている賢い(?)生徒会メンバーは完全に口を噤んでいる。
「否…あれは…僕としても…何と言っていいか…」
この二人…ルルーシュの為にブリタニア軍人に銃で発砲したり、ルルーシュのくれたプレゼントを触れられただけで仲間を殺しちゃったりという経緯があるだけに…
スザクとしても、下手な事を云って怒りを増幅させるのだけは避けたいところだ。
しかし、ここに、(一応)『ゼロ』の親衛隊長で、誰も見ていない事をいい事に皇帝になったルルーシュの唇を奪った紅月カレン(カレン=シュタットフェルト)が、あの時の恨みとばかりに入らぬ事を口にする。
「スザクってさぁ…体力のないルルーシュが頭脳戦をやって、自分の理解不能だからって卑怯者呼ばわりしてたわよね…。スザク相手にルルーシュに対して素手で戦えって…どんな鬼よ…」
既に、自分自身が生身のルルーシュ相手に輻射波動をぶっ放そうとした事は完全にスルーしていると思われる。
しかし、スザクも流石にそこは負けなかった…
「カレン…君には云われたくないよ…。ルルーシュを二度も裏切って生き残っている君には…」
「「どっちも同罪!!」」
この二人のいい争いに関してはシャーリーもロロも怒りを感じたらしい。
まぁ、よくよく考えてみれば、二人ともどっこいどっこいな事をルルーシュに対してしているのだ。
カレンは『共に進みます…あなたと共に…』とか云いながら、舌の根も乾かぬ無印の最終回で『ゼロ』の正体がルルーシュだと知るやいなや、しっかりルルーシュを見捨てているし、スザクも薄々気づいていながら、きちんと確認しようともせず(確証を得ていないから止める事も当然していない)、にっちもさっちもいかなくなった時に段取りすっ飛ばしてルルーシュを殺そうとしている。

 この4人の云い争いに生徒会メンバーの反応は様々だ。
面白い事になりそうだと…嬉しそうに様子を窺っている生徒会長のミレイ=アッシュフォード…
彼らの異様な殺気に、『R2』の最後の方ではあれほど勇ましかったのに、素に戻ってしまうと、やっぱりただの人だったらしく、びくびくとミレイの背中に隠れているニーナ…
止めた方がいいのか…でも、自分がしゃしゃり出て行ったら、自分の命が危ない…そう思ってしまう小市民、リヴァル…
庶民の学校は楽しいと…このメンバーたちのやり取りをうきうきわくわくと云った表情で眺めているナイトオブスリー、ジノ…
これも面白そうだからブログに掲載…とばかりに携帯電話で写メを撮って随時、自分のブログ更新を続けているナイトオブシックス、アーニャ…
本当は当事者なのに、『我関せず…』を貫こうと、とにかく他人のふりをして、パソコンを使って、新しいソフト開発に勤しんでいる『ゼロ』であり、ブリタニア皇帝にもなった、ルルーシュ…
とりあえず、ルルーシュはここは黙っておく方が得策と…
そして、あの4人のバトルが、外野も巻き込んでの騒ぎになったと同時に生徒会室を出て行こうと画策をしている訳なのだが…
確かに、あの本編では完全にルルーシュの一方的な片想い設定だ…
他の誰も目に入っていなかったと云うのに、スザクは他の女を選んだのだ…
ルルーシュの目の前で…
それ故に、いつもルルーシュを裏切って生き残っていたカレンにさえ、エールを送ってしまいそうになる…
『もっと云ってやれ…』
と…
しかし、カレン自身、『ゼロ』を裏切りまくっているので、その部分を突かれると弱いのだ。
その点、シャーリーとロロは、命がけでルルーシュを守ろうとして、ロロに至っては、本当にルルーシュを守る為に命を落としている設定だ。
ルルーシュとしては、何も多くを望んで『ゼロ』になった訳じゃないのに…
ホントは、スザクを取り戻して、二人でナナリーを守っていければ良かったのに…
その辺りはどこでどう間違ってしまったのだろうか…と真剣に悩むところなのではあるが…
最終回、ナナリーは泣きながら云っていた…
『私は…お兄様だけでよかったのに…』
と…
ルルーシュ自身、それはナナリーとある意味同感で…ただ、ナナリーとちょっと違うのは、『ナナリー』だけでなく、そこに『スザク』も入っていると云う点なのだが…
しかし、それを贅沢と云ってはあまりに可哀そうというものだ。

 本編を見ると、確かに表面上は『ゼロ』の笑い声はあまりに悪役な高笑いだし、何か云えば、本当に悪のラスボスらしいセリフを吐いている訳だが…
しかし、間違ってはいけない…
確かに、見た目的にはルルーシュは『悪』に見えていたとしても、彼は、そこらのヒーローものみたいに卑怯なまでの強さを持っていた訳じゃない。
自分の力では、とてもじゃないが、ブリタニア軍の銃所持も許されないようなナンバーズの名誉ブリタニア人一人さえも倒す事が出来ないほどの非力さだ。
本来、ヒーローものの悪のラスボスって云うのは、最後の最後まで『そんな卑怯な方法を撮らなくても、あんたがしゃしゃり出て行けば正義の味方と称している主人公たちは一発で全滅だぞ…』というくらい強い。
大抵、ラスボスを倒す為の最終回には、絶対に『これで生き残っているなんて卑怯だよ…』と云う奇跡が起きて、主人公たちの勝利となる。
そう…『悪のラスボス』とは…(大人の事情とはいえ)最初っから、正面突破で主人公を叩き潰しにかかれば絶対に『悪のラスボス』の勝利は間違いない程の強さを持っているのだ。
それに加えて、ナンバー2にはそれこそ、卑怯なほど頭のいい参謀役がいて…(それこそ、そのラスボスに心酔し、忠誠を誓っちゃっている)
つまり…力関係で行けば、『ゼロ』は通常の『悪のラスボス』ではない。
分析してみよう…
『ゼロ』が『ブリタニアを壊す』という名目でテロリストをしていた扇たちをまとめ上げた。
そして、彼らは『黒の騎士団』のメンバーとなったが…。
最後まで『ゼロ』が掲げた『ブリタニアを壊す』為の組織であった事を覚えていた者たちは何人いたのだろうか?
少なくとも、思いつかない。
親衛隊長をしていたカレンでさえ、その事を理解出来ず、スザクの『『ゼロ』は日本人を利用していた…』という、あまりに稚拙と云えば稚拙な一言でスザクの言葉に納得し、『ゼロ』を見捨てているのだ。
そもそも、日本を独立させたところで、ブリタニアが存在していたのでは、脅威が消えない事は明白だ。
大体、自分たちの仲間の犠牲を『0』で終わらせ、ブリタニア軍を叩き潰す…などと云う神業…どうやったらできるのか知りたいところであるが…
確かに…ルルーシュも余計な事を云っているとは思うが…
「大体、枢木卿もカレンさんも…兄さんをなんだと思っているんですか!枢木卿を必要として…そして、何度も枢木卿を手に入れようと頑張っていた兄さんに対して…酷すぎます!」
「そしてカレン!ルルが頑張って、頑張ってカレンを助けたって云うのに…。ルルがシュナイゼル殿下に売られたときだって…自分勝手な言い分ばっかりで…。で、最後の最後に『あれから世界はちょっとはましになったわ…』って…。ルルの事を好きだったんならなんでもっとルルの事を見ていなかったのよ!私なんかよりずっとルルの傍にいたくせに!」

 二人の怒りはある意味ご尤もだ。
確かに鬼脚本の所為だと云ってしまえばそれまでだ。
実際問題、あの脚本をどうにかするなど彼らにとっては無理な話で…
それでも、シャーリーもロロも…『コードギアス反逆のルルーシュ』と云う作品の中で、誰よりもルルーシュを愛していたと云っても過言ではない。
ルルーシュがこよなく愛したナナリーだって、結局、ルルーシュの事を何一つ理解していなかった。(これに関してはコンプリートブックにしっかりとルルーシュが何を為そうとしていたか真相を知るまでルルーシュを恨んでいたと書いてあったくらいなので)
しかし、ルルーシュとは、ほとほと片想いばかりなキャラクターと言えよう。
スザクにはとっとと捨てられ…それどころか、ある意味、感情的になって、ルルーシュを理解しようとしないスザクにやみくもに憎悪と嫌悪を撒き散らされ、最終的には、スザクの願いを叶え、本当は誰よりも生きていたかったルルーシュ自身をスザクに殺させている。(一応、表向きにはそう言う事になっているので…。和泉自身は完全にルルーシュ生存説派なので、ルルーシュが死んでいるという前提のお話はとても少ないです)
カレンにしても、『ゼロ』の正体がルルーシュと知った途端、何故か涙を流して(多分)悲しんでいたが…これまでたった一人で『黒の騎士団』を支えてきた『ゼロ』自身のこれまでの行動よりも、『スザク』のホントかウソか解らないオカルト発言を信じ切って逃げ出し、挙句の果てに『ゼロ』が『黒の騎士団』をコマ扱いしていたと云うそれだけの表向き表現を鵜呑み(こんな時ばっかりルルーシュの嘘を信じ切っている)にして、誰よりも『ゼロ』の傍で彼の行動パターンを見つめ続けながら、ブリタニア皇帝になった途端、さっさと裏切り者扱い…
「兄さん…次やる時はカレンさんと枢木卿抜きでやろうね…。今度こそ僕…兄さんの役に立って見せるから…」
「ルル…私も頑張るから…。次やる時には絶対に私に声をかけてよね…」
シャーリーとロロのこの一言で…ルルーシュの逃げ道は塞がれた。
すっかりこの二人の勢いにのまれていたと云う事もあるが…
と云うか…あんたら…またやる気ですか?
あの、世界中巻き込んでの大騒ぎ…
「シュナイゼル殿下…また、『フレイヤ』作ってくれるかなぁ…」
「その前に脚本の書き直しですよ…シャーリーさん…」
どうやら…ルルーシュに対する想いがこの二人をつないだらしい…。
元々、ロロのヤキモチでシャーリーは殺されちゃっているのだが…
「おまえたち…そろそろやめろ…。俺の方が惨めになるから…」

 スザクとカレンへのフォローを入れる気力すら奪われたルルーシュが頭に血の上っているシャーリーとロロにそう告げる。
ずっと我関せずで徹してきたが…
どうにも居た堪れなくなったらしい…
この白熱した二人に対して、傍観者たちもやっと息をつけるようになった。
「兄さん…」
「ルル…」
ホントはもっと云ってやりたい気分なのだろうが…
これ以上続けると、本当に収拾がつかなくなりそうだった。
それに、スザクとカレンが黙ってしまっているので、何とも空気が凍りついている。
「おまえたちの気持ちは嬉しい…。だけど…スザクもカレンも悪くはない…。勿論、シャーリーとロロも悪くない…。悪いのは…あの鬼脚本だ…。鬼脚本を憎んで、人を憎まず…だ…」
ルルーシュがそこまで云うと…
「ごめん…ルルーシュ…僕…」
しゅんと落ち込んだ犬耳が見えるスザクがそこにいる。
ナイトオブセブンになってからのあのおっかないスザクはいったいどこへ行った?と、尋ねてしまいそうになる程のギャップである。
「スザクが謝る事じゃない…。これから、色んな二次創作で幸せになればいいだけの事だ…」
そこでも他力本願にならざるを得ない、こうしたアニメのキャラクター達…
でも、色々な作品の中で、彼らが本当に幸せになっている姿を見る事も出来る…
しかし…カレンは決して謝る事をしなかった。
キッとルルーシュを睨みつけた。
「あんたも悪い!だって、肝心な事云わないし!言い訳しないし!潔すぎるし!頭いい癖に鈍感だし!頭いい癖にバカだし!ブリタニア人のくせに自己犠牲やってるし!結局シスコンのままだし!最後の最後までスザクしか目に入っていなかったし!」
多分…これはカレンの本音だと思われる。
実際に、カレン自身、ルルーシュに惚れていたらしいと云う描写はあった。(カレンが素直に認めるかどうかは別にして)
ただ…ルルーシュはルルーシュで無意識に八方美人をしまくっているので、そう言う意味ではスザクの天然と変わらない。
本編では最終的にルルーシュは誰の事が好きだったのかよく解らない。
シャーリーにもカレンにもC.C.にも…結構、変な執着を持っていたように思われる。
と云うか、自分の目の前から一人、消えると次に移っていた…と思われても仕方ない描写もあった訳だが…
「そう言えば…そうよね…。ルル…結局、誰が好きだったの?私の命がけのあの告白は何だったの!?」
カレンの支離滅裂ともいえる様な本音に…シャーリーも呼応したらしい。
ここでシャーリーはルルーシュを詰問する側に回ってしまった。
そこにロロがチャンスとばかりに、割って入った。
「兄さんは皆さんに優しいから…だから勘違いされちゃったんですね…。兄さんは僕の為に力仕事が苦手なのに僕のお墓を作ってくれました!そこには僕への愛がこめられているんですよ…」
誇らしげにロロが語る。
そこにスザクが待ったをかけた。
「ロロ…それは違うよ…。ルルーシュが最後に選んだのは僕だ…。あの、『ゼロ・レクイエム』で僕たちの絆は永遠のものとなったんだよ…。そう…ルルーシュは僕にすべてを預けてくれたんだ…」
ここで…空気を読まない且つどこまでもマイペースな枢木スザク降臨…
こうなってしまうと…ルルーシュにも、書いている本人にも手の施しようがない…
ここから暫く…今度は、ルルーシュの心は最終的に誰に向いていたのかが議論される事となる。
そうなると、スザクもカレンも遠慮する訳がなく…
『やっぱり…この学園の生徒会…面白い…』
全てをブログに記載して、この一言で締めくくったアーニャは…満足げにこの記事の感想のコメントを読み続けていた…

END


あとがきに代えて


すみません…
最終的にキャラクター達が暴走しまして…
収集つかなくなって…
ミレイさん、ニーナ、リヴァル、ジノ、(最後にちょこっと出番はあったけど)アーニャが傍観者A、B、C、D、Eになっちゃいました…
途中、色々書いていた部分は和泉の本音をぶっちゃけています。
今日、診察が1日がかりになってしまって…相当疲れている中書いていたので…
相当ひどい出来ではないかと思いますが…
シリアスでも、コメディでも、ギャグでもない…
潔く休んだ方が良かったのかなぁ…
でも、そうすると、もし、カウントダウン開始になったとしても、カウントダウンできなくなっちゃうし…
ちなみに、更新した日にあることが『0』だった時にカウントダウンが始まります。
いつまで、カウントダウン設定にするかは今のところ、未定ですが…
でも、熱心にこのブログに通って下さっている方もいるので…また、気分が落ち込むまではカウントダウン…やめようかな…とは思っています。
温かい言葉に励まされています。
温かい言葉を下さった皆様、一人一人に『有難う』の気持ちを常に持ち続けています。
少しずつ落ち込んだ気持ちも落ち着いてきていますしね…
明日、少し頭がすっきりしたら、今日よりましな作品を書きたいと思います。



カウントダウン…再開…
一度リセットされているので、今日はです。


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
ルル(兄)ゼロ(弟)の双子設定だと…つい、ルルーシュが身内に甘いお兄ちゃんになっちゃう傾向がありまして…。
でも、あのゼロに『萌え♪』を感じて頂けたのなら光栄です。
ライのあの立ち位置…見方によってはおいしいかもしれませんね…(苦労はしているけど)

咲世子さんとミレイさんのコンビは多分、最強だと思います。
きっと、誰も勝てないと思います。
一応、色々ごちゃごちゃもしますが…彼女たちも活躍してもらう予定です。

ノネットさんとルルーシュのCPは書いていて楽しいです。
ルルーシュをニョタにしているという事も手伝っていると思いますが…
それに、ブリタニアで一人…にすると、すぐにルルーシュドツボにはまりそうだったので…
ただ…ノネットさん自身は…ルルーシュの事を…・
色々やってくれることを期待しているんですが…ノネットさん…よく動いてくれるんですが…動き始めるという事聞かないので…意外と諸刃の剣です。

ルルゼロ双子設定は…そうですね…
機会があったらまた書かせて頂きます。(あんまり反応がないので…それにアクセスも少ないんです。実は)


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